2009年9月27日日曜日

八ッ場ダム

 2-3年前だったか軽井沢のキャンプの後、群馬のN 集会の礼拝に出るため川原湯温泉に泊まったことがあった。ご夫婦でやっている小さな旅館で、お風呂なんかはひどかったが間もなく移られると言って何も手入れをしていないという感じがあった。移転するので建物やその周辺は整備されていなかったがそれを割り引いていても橋の上から見る渓谷や小さな旅館街はそれなりにいいなぁと思った。その時すでに山の上での工事が見えていた。

 半世紀も経ってまだ出来ていないこの現実はどう理解し説明されるのだろうか。20の私はもう70になろうとしている。世代は代わろうとしている年数でもある。これからダムが必要でなければいくらお金をかけても止める勇気が必要だろう。これは政治というより政治家の資質が問題だったのではないだろう。

 キリスト教の歴史を見ても変えることの難しさを見ることができる。いつもニーバーの祈りを思い出す。
神よ、
変え得ぬことを受け入れる心の平静さを、
変えるべきことを変える勇気を我らにお与ええ下さい。
そして、これらの二つを見分ける英知を…
                  ラインホールド・ニーバー