2010年4月7日水曜日

四福音書対照表

 聖書辞典の中に四福音書の対照表がある。去年伝道出版社からも「イエスの旅路」と言うタイトルで、説明を加えたのが出版されている。暇に任せて自分も作ってみた。見ていると訂正したくなるような所が出てくるので、きりがないので適当な所で打ち切った。

 なんか表にすると見えるものがあるのかなとの思いと、聖書をあまり読まなくても福音書の流れが分かればそんな思いだった。一番は共観福音書とヨハネの福音書が同じ出来事を扱っている箇所がすぐ分かる事だ。ヨハネの活動、宣教の開始、5つのパンと2匹の魚の奇蹟、最後のガリラヤ伝道、エルサレム入城、ゲッセマネの園、ユダの裏切り、カヤパの前で、ペテロの否認、十字架、イエスの埋葬、そして墓を訪れる婦人たちがあった。ガリラヤ伝道は異論があるかもしれない。

 それと、湖上を歩まれるイエス様の出来事がヨハネにあって、ルカにはない。マタイ、マルコは弟子たちの不信仰を際立たせているが、ヨハネは弟子たちは恐れたがイエス様と分かると喜んで船に迎え入れたことが書かれている。平安と不安や恐れの間を振り子のように動いている信仰者にとって、これはうれしい事だ。記者が何処に視点を置いて書いているかが、分かるような気がする。現実の中で右往左往してしまう自分が何処に信仰があるのだろうと思わされる時はショッチュウである。弟子たちは恐れたかもしれないが、最後に弟子たちはイエス様を見て喜んだのだよとヨハネは言っているような気がする。