2016年3月5日土曜日

梅 一輪・・・

長野では日の入りの一番早いのは12月3日から10日まで、日の出の遅いのは1月2日から12日までで、これを前後して4日に1分、3日に1分と変化して日とともに大きくなっていく。これを見てこれから日の入りが遅くなる。日の出が早くなる。そう思うと気持ちが晴れやかになる。実際に感覚で分かるのは1か月以上経たないとわからないことではあるが。

最近の居間の温度は4℃から8℃を行き来している。今朝、温風機のスイッチを入れたら7℃で、昨日は6℃だった。1℃上がってもそれほどでもないがこの数字を見てフッと「梅一輪 一輪ほどの暖かさ」の言葉を思い出した。たった1℃なのになぜか心和む思いがするのである。

葉の植物は枯れてしまうようなマイナスの気温で、表に出れば寒さに振るいる。そんな中で梅の花はしっかりと花を咲かせている。桜は美しくて綺麗だがあっという間に散ってしまう。どこか儚い感じがしてあまり好きではない。有名な梅林と言われるところが幾つかあるが梅の木そのものもは少ないような気がする。その所為かあまり人々に注目されない。あまり眼につくこともない寒さの中でしっかりと花を咲かせている。桜のように暖かくなってから人々の注目される季節になってから咲くのと訳が違う。勿論、桜は桜でその良さはあるがひっそりとそして寒さの中にしっかりと咲く梅にどこか共感するものがある。桜のようにパッと咲いてパッと散る生き方もいいが梅のように寒さの中にひっそりと、しかししっかり咲いている梅のような生き方をしたいものである。生き方と言ってももうカウントダウンの世代だが・・・。