2008年1月8日火曜日

我が師、我が友たち

 昨年の4月から一年契約で知的障がい者の作業所で作業補助として働いている。
 ここで働いている利用者は実に個性豊かな人たちである。といっても50名前後の人がいて、それも私は一階の就労グループで仕事をしているから主には彼らだけである。
 Mさんは目が凄くいい、見逃してしまうような製品についている小さなゴミや傷を見つけ出す。これには敬服するがその位はどうでもいいようなものも指摘してくるから少々うるさく感じる時がある。何時だったか袋の紐を蝶結びにしている時にどうしても上手くできないと言ってきたことがあった。私より上手だったのにたまに上手く出来ない時があるみたいだ。説明しても良くわからないみたいで体で覚えるのかなと思った。2,3の人もこの方が効率いいと言ってもまた元に戻っているの見かける。逆に戸惑うみたいだ。ここに彼らの難しさと覚えたら忘れない良さがあるような気がする。難聴だから少し声が大きく、時折怒ったりしているが面白い人で割りと気が会うような気がする。
 彼女と親しくしているAさんは暗算が得意で数字を上げるとスラスラと答えてくれる。 固くなった頭は暗算はいたって苦手だが感服する。会話も常識もわきまえているから普通なのかもしれない。逆にそれが災いしているのか職員のような態度で注意したりしているから皆から煙たがられている所がある。でも最近はあまりそのような事はないようだ。
 ボスのようなOさん小柄で太っていて声が大きい。男性でも怖がっている人がいるから私が注意しても聞かなくても彼女が言うと効く、うるさく言ったりするので少し敬遠されているところもある。怒鳴ったり注意したりするのを見ているとそれだけ観察しているのかなと思う。ある人には無視され、ある人には優しく、ある人には良く怒っている。勿論間違っている事も多々あるが、言っている事が的を得ているような気がするし普通だったら良いリーダーになれるだろうなと変な所で感心している。最近たまに抱きついたりするが息苦しくなる事があるから腕力も強い。暴力は振るわないが。
 自分のレベルで物考え行動するからギャップを感じで戸惑う事がある。フッと感じる事は彼らは愛に飢えているのではないかなと。愛されたいと願っているからそれが性格によって、甘えたり、怒ったり、沈黙ししたりと違う行動にでるにしてもそのような気がする。彼らから教えられる事が色々有る。時には戸惑い、うるさいと思いながらも感謝している。アリガトウ。