2009年3月9日月曜日

がん哲学

 樋野興夫さんの書かれた「がん哲学」のなかに「がん細胞の大きな特徴の一つに、置かれた環境に応じ、自由に表面(顔つき)を変化させてしまうということがある。それゆえ転移が可能になる。正常細胞には、そのような融通性はない。たとえば肝臓を構成している正常細胞は、他の臓器で生きることなど通常できない。
 一方、がん細胞は、自らの形に固執しない。与えられた環境(異文化)に合わせて自分を変化させ、そこでたくましく生きる(「郷に入っては郷に従え」)。…自らのあり方にこだわらず、自らを臨機応変に、自由自在に変化させ、たくましく生きるがん細胞の知恵、私たちは学ばねばと切実に思う今日この頃である。」と。

 「がんに学ぶ」と著者がどこかで語っていたように思う。細かく書くつもりはないがキリスト者にも何か生き方を示しているような気がする。「大酒のみの食いしん坊」、どう見てもラビの姿を連想できない。これがイエス様の姿である。こんなことを書くのは最後にしたい。