2009年3月11日水曜日

鉢植え

 部屋のなかに幾つかの植木鉢をおいている。東京から持って来たもの、貰ったもの、買ったものとある。東京は温かいからベランダに置きっぱなしでもよかった。こちらでは寒くなった途端に枯れてしまったものがある。駄目かなと思っていたら芽が出て、葉が生えてきて、以前と同じようになって来た物もあるし、同じ種類のものでも、全く芽が出ないで駄目になったものもある。また全くほっといていても大丈夫なものも一つあった。

 こちらで買った小さな鉢植えは、すでに小さい花の蕾を持っていたので、小さいままかなと思っていたら、すくすくと伸びて、大きめの鉢に移し替えたが今も延びている。知らない植物が生えてきて小さなを花を咲かせているのもある。水をやらないとすぐしおれるものやホッといても平気なものと色々である。

 これらの物を見ていると命の儚さと逞しさを見る思いがする。寒くなってあっという間に枯れてしまった物、枯れても回復していく物、人間の生命もまさにこのようなものであることはよくわかる。この分かれ目はどこにあるのだろう。生命の神秘は、生きものを相手にしていないと分からない。日常の煩わしさによって見失っているのかもしれない。春を創られた神様をまだ歌えない。