2009年6月22日月曜日

小諸義塾

 小諸の懐古園の脇に小諸義塾記念館がある。市の施設になっていて、2階建てのこれが塾かと思うほど小さな建物である。ここを有名にしているとすれば島崎藤村が英語と国語の教師をしている傍ら文筆活動をされていた。

 塾を起こされたのは木村熊二というクリスチャンで内村鑑三と親交があった。内村は何度もここを訪ねている。クリスチャンでないと否クリスチャンでもあまり興味がないかもしれない。何枚かの写真が展示してあるなかで、大きな内村と木村の写真が目に入ってくる。そしてケースの中に入っている写真の中に40人くらい移っている写真がある。これがすごい、明治のクリスチャンの錚々たるメンバーが写っている。

 私が名前だけでも知っているのは内村鑑三、新島襄、井深梶の助、津田仙、押川方義、海老名弾正、植村正久、小崎弘道、木村熊二等である。何時撮ったのだろう。内村は無教会主義に、植村と海老名は神学論争で別れている。明治のキリスト教の黎明期を垣間見る思いがする。