2009年8月27日木曜日

黒部ダム

 こちらに来て何時か行きたいと思っている所が幾つかあって、黒部ダムもその一つだった。泊りがけでないと行けないかなと思っていたが調べてみたら室堂までだったら日帰りが出来るので昨日家内と行ってきた。

 豊科インターから案内図を見ながら走ること50分扇沢に着く、走りながら聳え立つ山は違うがどこか菅平へ行く道を思えださせる。広い駐車場と駅やレストを見ると山奥にあるようには思えない。4台のトロリーバスで狭いトンネルを走る。これがあの映画にもなったトンネルかと思うと感慨深かった。丁度中ごろに例の破砕帯があって、たった80m、それに走れば15分に満たない狭いトンネルなのに如何に困難だったのかを思い巡らす。

 黒4ダムに到着するが220段の階段で高い展望台に行くか、逆に階段を下りてそのままダムの堰堤に行くか迷ったが階段を上がることにした。坐骨神経痛で運動不足になっているので足腰を弱めていたから少し不安だったが大丈夫でほっとする。湖の広さは特別でなないがダムの高さと虹のかかった放水、それにそそり立つような山々に圧倒される。
 ダム堰堤東側の一角には世紀の大工事と言われる黒部ダム建設の殉職者慰霊碑が建設されており、犠牲となった殉職者171名の名前が刻まれていた。メーンの脇だったから人はまばらであったのが少し残念な気がした。資本金を上回るといわれる借入金をしてまで決断した経営者の姿勢に感心すると同時に彼らの犠牲はさらに忘れられてはいけないことだろうと思う。犠牲となった家族は誇りに思っているのだろうか。

 堰堤を渡る先にケーブルカーの駅があって、そこからさらに上にある黒部平に行く、といっても建物と広場がある狭いところだった。ここからロープウェイで大観峰に行くが標高差500m弱、全長1.7キロゆっくり動いているようだったがすれ違いの速さに驚くがそれだけた地面から高いのだろう。

 ここから反対側の室堂へトロリーバスで行く、2450mホテルがあり、温泉があり、山小屋?もあり、それに警察の出先もある。そそり立つ山と池も幾つかあって実に広い。沢の部分だけでなく地肌がむき出しているのが気になった。霧が峰をごつくしたような感じを受けたが実に散策するに良いところだ。観光客も多く賑わっていたがそれほど気になることもなく散策できた。14℃少し風があったから持っていった冬のコートを羽織って丁度良かった。立山から室堂もまた違った趣がありそうなので何時か行ってみたい。

 帰りは安曇野で温泉に入ってきた。自治体でやっているような温泉のようだった。もしかしたら伝道者のN兄姉の家は近くにあるのではないだろうか。時間があったら江口喜源冶記念館に寄りたかった。小さな記念館だが内村鑑三と交流があり、明治のキリスト者の地元の若者への教育に対する熱き思いが伝わってくる人である。

 今日整骨に行く、ふくらはぎが痛くなっているのをみると如何に運動不足になっているかが分かった。回復は信仰ともどもに楽しみにやろう。