2009年8月31日月曜日

姜尚中さん

 最近TV で時折見かけるようになった姜さんが昨日のテレビ東京でゲストの一人として出演していた。この方のコメントを聞いたり、話し方を見ているととても好感を持てる。松本で講演したものを「希望と絆」という題で岩波から出版しているのを読んでいると頷けるものが多い。TVでのコメントも自殺者が年間3万人にもいる事に触れ、そのことの問題の大きさを指摘していたが、他の出演者はあまり反応がなかった。これからの日本を論じても、弱者に対する視点は多くの人には欠落したもののような気がした。姜さんはその視点立っている方のような気がする。政治学者という立場だけではないと思うが。

 これからの日本を論ずるには大局的な観点から見て、行動していかなければならないことは分かるが一般大衆の視点を見失ったら国は必ず滅びると思う。ナショナリズムは弱者の視点に立てない。イエス様は「剣を取る者はみな剣で滅びます。」と言われた。 事実剣を持って戦ったユダヤ人は滅び散らされたが十字架を甘んじて受けたイエス様は滅んだように見えたが勝利したのである。このパラドックスをクリスチャンは知っていてもそれだけのような気がする。