2010年1月8日金曜日

思い出せない

 昨年の暮れに村上春樹の「1Q84、book2」を図書館から借りていて、5日から読み始めて、いま読み終えた。途中から緊迫感が有って一気に読んだが読後感はすっきりしない。さらに続くのか終わりにしては何となくすっきりしていない。彼の小説は独特なのか余韻が残らない。或いは難しくて真意を測れないということもあるのかもしれない。500ページ余りを2日半かかったエネルギーを悔いる。しかしbook3が出たら図書館に予約をするだろう。

 それと今book1のストーリーはほとんど思い出せない。私のうちに何かが始っているのか定かではないがと控え目に書いて実は既に始まっているのである。しかし思い出せないのが悪いのか思い出させるものがないのが悪いのか分からない。古希を迎えようとしている身としては余程インパクトがないと残らない。残っても持続性がないのが難点である。生きる為に必要でないものはどんどん忘れていく、だから深刻になることもないか。忘れたらそれはもう必要ないものだと思うようにした方がいい。

「満ちたりることはわずかですむ
 ただ一つでも十分~」
というエミリー・ディキンスンの詩がある。