2010年1月23日土曜日

懐かしさ

 昨日、郵便小包が届いて、心当たりはないので思わず配達員に誰からと言ってしまった。差出人の名前を言われ、以前お客さんで年賀状のやり取りをしていた方からだった。今年の年賀状の半分近くを古希に合わせて、今年で辞める旨書いたのでその所為かなと思った。中にお札の煎餅と金のインゴットに合わせた箱に入ったチョコレート、お札を細かく裁断したものが入っているボールペン、それに私がクリスチャンだと知っていて、聖書資料集という日キから出版されている本が入っていた。

 日銀に勤めていて、10年前まで辞められた方たちの親睦団体のような旧友会に10年間勤めていたそうだ。定年からこちらに移ったのだろうがこんなに長いのはめずらしいのではないだろうか。温厚な方だったのでその所為もあるのだろう。もっとと乞われたがお母さんのために辞めたそうだ。お母さんもどちらがお客さんか分からないくらい良くしてくれた方だった。業者の納入の窓口担当で色々お世話になり、行員対象の業者としても入っていたので何かとこちらもお世話になっていた。

 業者で本店の行内を自由に歩けるのは本屋と私の勤めていた店だけで、総裁室から地下の市中銀行に届けるパレットの上に10数億単位のお札があるところにも行ったりした。一般の行員でも行けない所を行ったりしていたので行員よりも良く知っているのじゃないと言われたこともあった。たまにTVで支店長会議や政策委員の会議の円卓を見ると懐かしく思う。辞めた当時は知っている顔が映ったりしていた。そんなことを知っているので、懐かしいだろうと送ってきた次第である。販売している会社も一時は定年で辞めた方の受け皿の用になっていたが今は違うみたいだ。それでも社長は元理事だった人がやっているといっていた。仕事としては一番充実していたから懐かしく、タイムスリップする。この方を含め4,5人いたがそれも今回で止めることにした。辞めるということは辛いが老いの次のステップをと思っているがどうなるか覚束ないなぁ。