2010年5月25日火曜日

IQ84

 村上春樹の「IQ84 book3」を図書館に予約していたものが用意できたとの連絡を受けたので、昨日借りてきて読んでいる。借りるのにもっと時間がかるのかなと思っていたが割りと早く借りる事ができた。
 前のストーリーはほとんど忘れてしまって、読みながら思い出している。そう言えば二月か三月に借りてきて読んだ東野圭吾の「カッコウの卵は誰のもの」ももう細かいストリーは思い出せない。題名が「あ、そういうことか」という印象しか残っていない。余り気にならないのは、ジル・プライスという人は14歳からの記憶を鮮明に覚えているそうだ。素晴らしいことだが、私はネクラだから過去を振り返ると落ち込むものが圧倒的に多いだろう。私にとって「忘却」は大切な機能だ。と言っても聖書の話やいいことも以下同文だから辛い。しかし、「齢は過ぎて健やか」(詩90:10)な世代に入ろうとしているから「ま、いいか」と思っている。それに私は忘れることが仕事みたいなものだが主は、「見よ。わたしはあなたをわたしの手のひらに刻みつける。…」(イザヤ 49:16)(新共同訳) と言われる。私ではなく主が…。
 村上春樹の作品は解説がないと分からない。どこか荒唐無稽な、そして明らかにあの教団かあのグループかと分かるような名前で出て来る。しかし、最初は別個の出来事でも読んでいくうちに繋がりが分かってくるから段々引き付けられてくるから面白い。そして殺人や暴力的な出来事があるが、どこか真の善人も悪人もいないのかなと思わせるような気がする。でもどちらかというと善意が、勿論、性善説をとっているとは思っていない。河野義行さんのオームに対する態度と似ているような気もする。適当な言葉が思い出せないが。
 聖書を読んでいる者にとって、あれっと思わせる出来事もある。私には理解不能だが何かメッセージがあるのだろうな、誰か解説してほしいものだ。