2011年2月9日水曜日

ムラサキシキブ 

昨夜少し雪が降って、ムラサキシキブの木の周りに鳩が来たようで足跡があった。この木は、冬は枯れ木のようになってまことに貧相だ。しかし春に枝の先端に小さな葉が出てくるとあれよあれよと葉が鬱蒼と生えてくる。そして小さな花が咲き、実がたくさん成る。

葉が枯れて実だけになると、どこからか小鳥が来てその実を食べる。雀や鳩、名は分からないが色々な小鳥が来てついばんでいる。食べやすいところから食べて、ついに実はなくなったがそれでも時々来て地面に落ちている実をついばんでいる。

不思議に思うのは、ほとんど鳥など来ない所なのに、晩秋からこの季節になると来ることだ。それと窓越しで動いていてもすぐ逃げていく、視力がいいからだろう。人が食べないものでも植物が実を結ぶということはこういうことなのだと分かる。小さな花が咲き、実を結ぶこの木は鳥たちにとっては貴重なものなのである。神様の配慮を思う。

空の鳥を見なさい。種蒔きもせず、刈り入れもせず、倉に納めることもしません。けれども、あなたがたの天の父がこれを養っていてくださるのです。あなたがたは、鳥よりも、もっとすぐれたものではありませんか。マタイ6章26節