2011年4月11日月曜日

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震災から一ヶ月、各TV局 では特集を組んでいる。映像は繰り返して放映されているものだから少々うんざり、アナウンサーの声もどこか仰々しい。しかし少しづつ片付いていく様子を見ていると、その先をどのように形造っていくのだろうという大変さと楽しみがある。

原発を見ているとトップの決断力や姿勢が如何に大切か、優秀な頭脳が企業を左右するものではないことを教えてくれる。これは政治の世界でも小さな集まりでも上に立つ者の姿勢は変わらない。私には決断力も識見もないから、たとえ小さな集まりでも上に立つつもりもないし、その器でもない。

 原発を知らなければ、人影のないどこかのどかそうに見える田園風景が映し出されるの見ていると何が起きたのだろうと思わされる。被災地の人たちは今注目されているが少し経つとマスコミをはじめ日本人は他のことに目を向けていくだろう。残された人たちの戦いはこれからだ。十年、二十年というスタンスで物事を捉えていかないといけないかもしれない。忍耐が必要だろうが頑張って欲しいし、そしてこのことが日本という国が変わっていく一つのきっかけになれば決して意味のない出来事ではない様に思う。二万七千人からの犠牲と放射能汚染の上に立っていることは大きい。