2011年6月28日火曜日

汗を流して

家内の実家の斜前に隠居屋があって、今は空き家になっている。もう空き家になって2、30年からなるそうだ。汲み取り式で下水は垂れ流し、下水を整備しないと使えない。それに建物が古いから今は倉庫代わりに使っている。といってもほとんど物は置いてないが。先日、雑草が大分伸びていたので、4人で草刈をした。こまめにやればいいのだが、春と秋くらいしかやらない。

そこに、柿やもみじの木などの大きな木が6本ばかりある。昨年、干し柿にして、3,40個作ってそれなりに美味しかった。しかしもみじはさらに大きく隣の家にまで枝を伸ばして、落ち葉は大変なようだ。玄関前などは去年の落ち葉で、高級絨毯のようにフワワするほど積もっている。幸いとなりも空き家になっているのと大半の落ち葉は、屋根を伝わって敷地内に落ちるみたいなので文句は来ない。持って行った鋸は折りたたみ式だから、せいぜい直径10センチ未満まで、切りたいのは直径20センチからある。切りかけたが無理と分かって、その場はやめて帰ってきた。

昨日、大きい鋸を買ってきて、早速切りに行った。上下に少し切り込みを入れてあったのに加えて、切り込んでいくが、最初良かったが段々切っても進まないようになってくる。これは根気の問題かもしれないと辛抱して鋸を動かすとその内、下側がかたくなって鋸が動きにくくなってきた。見ると上の部分が少し広がってきている。鋸を上側に持ってきて切るとどんどん進む、段々切り口が広がり、そのうちめりめりと言いながら地面に落ちてくれた。上から見るとそれ程でもないが落ちてみると枝ぶりは広い。切り株に足を乗っけて、へっぴり腰で木にへばりつき、その先の枝を3本ばかり切る。

下に降りて、枝を一本一本切っていく、どれからどのようにと考えていくのが楽しい。ここ最近、考えるという思考を停止しているからかもしれない。ここあそこと切って、最後に丸太のようになった木をそのまま脇に置こうとしたが動かない。3:2の割合で切ることにした。これも大変、上から下から斜めからと切って、切り終える。しかしそれでも持てない。もう切り分ける気力ない。転がしながら脇に置くのが精一杯。そのとき中腰になって持ち上げたら腰を痛めてしまった。腰を斜めにすると痛いので体を上下して物を取っている。顔を洗う時はしゃがんで洗面のところに顔出して洗っている。その日の夕方に温泉にゆっくりつかり、その所為か腰を斜めにしなければ大丈夫になった。

この歳になると、ある日、ある時、突然襲ってくる。腰は2年前に痛めていたが、それを意識しながらもついうっかりが出てしまう。若い時はついうっかりで済むが年をとるとこれが命取りになる。今回はたいしたことはなかったからいい自戒になった。それに体を動かして、汗を額から流したのは久し振りであったから気持ちよかった。週に1、2回こんな汗を流したい。私は頭ではなく、体を動かすのが性に合っていることを再確認にする。今回は自分の拘りで切ったが柿以外、まだ4本ある。家内の姉妹たちの了解を得たら、またチャレンジしたい。少し自信がついたのと汗をかきたいために。