2011年6月8日水曜日

自然豊かな信州

こちらに来て三年になろうとしている。出かけることは少なく、家にいることが多い。それでも日帰りコースで信州を散策している。この3日には3日-5日の間で「木曽漆器祭・奈良井宿祭」があったので行ってきた。昔行ったことがあったがほとんど記憶にない。初日で金曜日の所為かそれ程多くもなかったが、それでも帰る昼頃には駐車場が満杯に近かった。店先に並べてある品物を見ながら会話を聞いていると遠くから楽しみに来ている人たちが結構いるのに驚いた。お箸と味噌汁のお椀くらいしか使っていないが、様子を見ていると漆器が好きで色々なものに使っているようである。確かいいなぁと思うものは高い。それらの物を日常的に使っている人はそれなりの生活をしている人たちであることは分かる。お箸とか金額的に安いものを並べていたが店によっては奥にいいものを展示している。結局、お椀の特価品とプレゼント用にサラダのフォークセットを買ってきた。

奈良井宿は、朝の連ドラで人気があるようだが、5月の連休に寄ったのでパスした。目的はこれだけでなく、権兵衛トンネルを通って伊那に出て、温泉に入ってくることである。奈良井宿の少し先から山道に入り、といっても十分車は交差できる。しかし、ほとんど車は走っていない。さらに走ると広い道に出た。山の中の川原の脇でおにぎりをほおばりながらの昼食を食べる。それから幾つかのトンネルを通り、最長(約4.5キロ)の権兵衛トンネルを抜けると伊那である。トンネルを幾つもくぐり、急峻な山並みの間を走っていると昔の人はどういう風に行き来したのだろうかと思わされた。標高1500mに権兵衛峠があるから山越えは大変ではなかっただろうか。冬は厳しいだろうな。

5月の連休に行った下栗の里も飯田から三遠南信自動車道と言う名称の2キロあまりの矢筈トンネルを抜けていく。ここも旧道のような所にトンネルがあるが昔は峠越えなのだろう。すぐ近くに1200mの山があるから1000mくらいはあるのではないだろうか。急峻な山に囲まれた落ち武者の里かと思わされる川添えにある集落が続いている。昔の人は大変だったろうなと思うと共に昔の人たちのすごさを感じる。

木曽は川と道路と所々に集落があるという風景である。伊那は、伊那谷といわれるように、木曽と違った趣がある。急な坂を下りていくと天竜川があると言う雰囲気である。でも車で通る分には真に素敵な風景である。生活するには厳しいが実に美しい自然に満ちている。安曇野あたりを散策するのもまた違った趣がある。安房トンネルが無料のうちにあそこを通って飛騨の高山へと思っている。その時も日帰りの予定である。

伊那のかんてんぱぱに寄って買い物をして、途中ファームなどで野菜などを買う。蓑輪町のながたの湯に入って帰ってきた。100キロの旅。ながたの湯の途中に大芝の湯があった今度はそこに寄ろう。自然と温泉、魅力的な信州である。冬も好きなればいいのだが今もって抵抗があるが、信州パンサイくらいで。