2012年2月14日火曜日

緊急の時に

日曜日の朝、携帯がなったからとったら、「主人ダメかもしれない」と沈んだ声で言われた。最初、声が少し違うがkさんかなと思った。また息子が何かと思ったが主人ではないしと聞き返したらIさんの奥さんのT姉だった。

日曜日で前日からファミリーが泊まっており、東京からMファミリーも来る。最初集会が終わってからと返事したが、どうもそれではと集会の場所に荷物とファミリーを置いたらいくことを約束する。結局11時頃になってしまった。それでも午前中に行けてよかったと思った。最初ひとりのつもりだったが二人のほうがよいのではと家内と共に行く、途中電話があり、わざわざ来なくてもとの言葉だったが途中であることを言って、病院で待ってもらうことにした。

病室に案内されて、Iさんは静かに眠っているようで、吸入器をつけてはいたが自分で呼吸をしているといっていた。ちょっと運動をした後のような大きな呼吸だった。朝、トイレで起きて階段から滑って頭を強く打ち、外形は余り変化はなかったが骨が砕け、脳がずれていて、崩れている部分もあるとか。意識もなく反応もないが声をかける。身体も大きいのが災いしたのかもしれない。二人だけの生活だったから彼女のお母さんも一緒にいて、その後も一緒にいてくれていたようだ。集会が終わったら来る約束をして辞する。

昼食の時間に戻り、食事をしながら経過を報告する。午後の集会を終えるとすぐ車に分乗して病院に向かう。時間を言っていたので二人は待っていた。M兄姉を含めて総勢10人にもなった。初めてメッセージを聞いてくれたS姉のご主人も来て下さった。Iさんの妹さんも加わり、狭い病室はいっぱいになり、そこで聖書を読み、祈り、2、3人の人が語りかけて、サルが最後に祈ったが神に語るような彼に語るような祈りになってしまった。お医者さんがだめといわれても穏やかに眠っているようで大きく呼吸をしているのを見ていると意識は戻るのではないだろうかとつい思ってしまう。内出血が最初耳からそして鼻から、最後は口から出るようになり、午後尋ねた時は、画面のマーカーが少なくなっており、呼吸も眠っているような穏やかなものだった。それでも何日かはと思ったが5時過ぎに事故り、夜の10時頃に亡くなる。

胃の検査をして、内視鏡か開腹かの結果が21日にわかるのでその心配はしているだろうなと思っていた。そして、日曜日は東京からM兄が来るからそれも楽しみにしていた朝に起きた出来事である。
どこかシャイで几帳面、自分の身体に関してはとても心配していたようなところもあった。まさにあっけない死である。しかし、彼らしい死であるような気がする。家内の家での家庭集会から来ているといわれ、長い付き合いである。最初は、姉妹の監視役的なものだったらしいが4年前にM兄がこられるようになってから積極的に集うようになり、口では言わなかったが態度や行動は信じている姿であったように思う。葬儀は仏式になるようであるが姉妹のこれらからを祈っている。

いざという時に人の本質がわかるなと思った。今回もサルの一面を見せられた。集会があり、お客も来ており、それが先に頭に浮かんでしまった。お客はナビを持っているから住所をあるいはM兄が家の前を通るから誘導すればいい。少ないメンバーといっても1~2人いなくてもどうってことないのにそれが頭に浮かばない。病院にいくべきを一番にしなければならなかったのに何が一番かを考えないで守りの姿勢になってしまう。こちらは、都会と違って因習やしきたりが強い。それに姉妹はおとなしいから自分の意向を通してまでもないだろうと思ってしまう。本人の意向を聞けばいいのに、そんなイメージを作り、そこから物事を推測して、結論を出してしまう。そして、その上で行動を起こしてしまう。それは、前に出ることが出来なくて、どこか引いてしまう性格が行動パターンに出るのである。まず第一に優先すべきは何か、そして、推論ではなく、事実の上に結論を出す。出来るかな!