2012年3月9日金曜日

紫式部

紫式部は冬には小さな実をたくさんつけて枯れ木のようになっている。冬になるとこの実を食べに雀や名前は分からないがカケスより小さな鳥が食べに来る。今年は餌が豊富なのか雀も他の鳥もあまり見かけることが少ない。この間の雪の時は、さすが餌が探せなかったのかひっきりなしに鳥たちが来ていた。今は枝の先のとりづらいところを残して殆どない。

鳥たちの餌のとり方を見ていると面白い。すぐ枝に来ないで近くの高めのところに止まる。さらに近くの地面に降りて、廻りを警戒している。そして枝に止まり、実をついばみ始めるが一個つまんでは周りをきょろきょろと見回している。何かあるとすぐ逃げていく。カラスのようにとりあえず危害が加えなさそうな屋根の上とかに止まる様なことはなく遠くへ逃げていく。ガラス越しでカーテンを動かしただけでも逃げる。図々しいカラスを少し見習ったらと思うほど臆病である。

それと2.3メートル離れたカーテンを動いただけで逃げるということはあんな小さな目でよく見えるということだ。昨年に病院で視力検査をした時、検査をしていた看護師?さんから運転している時も眼鏡かけた方がいいですよといわれた。勿論老眼である。パソコンでは一番弱い老眼を使っている。テレビはさらに弱い遠近で見るとはっきり見える。文庫本などはさらにどの強いのでないとダメである。パソコン、本を読むのに普通の活字と小さな活字の時にと使い分けて三つ使っている。それに拡大鏡とまことに不便である。そんな自分を見ていると彼らが実にうらやましい。眼鏡ナシで物を見、本を読めて、さらに遠くまで見える鳥がうらやましい。しかし、一個つまんではきょろきょろはしなければならない臆病さはちょっとかわいそうだが。今のままでも人の心を読めたら言うことないのだが。