2013年3月16日土曜日

ほんの少し前までは寒い日が続いていたのにあっという間に暖かくなってきた。信州の地も寒い所為か一気に春がやって来る。諏訪湖の写真はまだ冬景色だがそのうち替えないとと思っている。

子供の頃の冬の季節は家の前の県道(今は国道)は雪で車は通れなかった。朝雪が積もっていると隣の家までカンジキで雪踏みをするのは子供の役目、我が家は一軒やだから他の家の何倍もある。既に足跡があるときは大体曲がりくねってることが多い。それとは関係なく往復してカンジキで4列くらいの道にして橇が通れるようにする。真っ直ぐ踏み固められた道を見るとなんか達成感が湧いて気持ちがよかった。2月に雪が降らなくなると日中太陽の熱で融けた雪がざら目のようになって夜中の寒さで凍って歩ける。お陰で朝学校に行く時は田んぼの中を歩くことが出来る。大分時間が短縮するからうれしかった。中学校が小高い丘にあって2月の雪が凍る時期は裏山が格好の遊び場となる。2年の時の教室は本校舎から体育館を挟んであったからうるさくない先生だと昼休みに男子のほとんどはワイワイ云いながら滑っていた。あの頃は時計を持っているのは先生くらいで生徒はもっていないことをいいことに昼休みが過ぎているのを知りながら時間がわからなかったととぼけて遊んでいたことが懐かしく思い出す。しかし、担任ではなく他の先生にピンタを貰ったのは勿論だが。物がないときはこういう言い訳が堂々とできる。文明の利器は生きることを窮屈にしているようだ。それと春が近づいてくるとバスが通れるように除雪車が来る。白一面の世界から道路だけが黒い土を覗かせる。固くなった雪でも土の固さには叶わない。土がこんなに固いのかと実感するときでもある。それと雪が融けてくると道路によく小銭や万年筆が顔を出す。今年はどんなのが落ちているだろうとこれも楽しみだがあまりいい物は落ちていない。それと2月になるとピタッと雪が降らなくなる。そうすると寒いがその代わり満天の星が輝いて月と星の輝きが白い雪に反射して真昼のようになるのも寒さの中での楽しみである。

信州諏訪は雪がなくていいけれどもその分寒い。諏訪湖も凍っても渡れないので「しみわたる」ということができないのでつまらない。今年は雪も多く除雪した雪が家の脇や道路の脇に置いているが陽が差しても日差しが弱くちっとも融けなかった。しかし暖かくなったら蹴飛ばしてもびくともしない凍った雪があっといいうまに小さくなっていく様を見ているとすごいなぁと思う。地震にしろ太陽の日差しにしろ持っているエネルギーの大きさに驚く、人間が自然をコントロールしようとしてから自然界はおかしくなったのではないだろか。どちらにしろ春の太陽の恵みを改めて感じる。嬉しい春だ。桜が咲いて来たら又春の恵みを思うだろう。パソコンもコタツから机に戻して、足の冷たさも耐えられるくらいになって今打っている。後は懐だがこれは当分というより地上の営みが終わるまで終生の友のように付き合っていくだろう。できれば縁を切りたいが惚れられた弱さ邪険にもできない。否、サルがシツッコク付き纏っているのかな、この方が正しいかも。