2013年4月8日月曜日

恵みということ

若い時はあまり感じなかった事が歳をとるとよく感じるようになるものが色々ある。老化が進んでくると老眼になり、虫歯が増え、耳は遠くなる。40代後半に目がかすむようになったので失明するのではないかと心配しながら眼科に行ったら老眼が始まってきたとの事で安心したことを思い出す。ついでだからとメガを作ったらきつくて使いないくらいだったが今は度が進んでいるのでもう役に立たなくなった。若い時は眼鏡をかけていると賢そうに見えるから眼鏡をかけている人は憧れの的だった。いざ作るようになって眼鏡をかけてみると湯気に近づけば曇るし老眼だから遠くを見る時ははずさないといけないし結構不便なものだ。

耳は中学の時、運動会のスターターをやったら耳栓しないでやったから耳鳴りが残り、10代後半で両方耳鳴りがするようになり、右はミーン、左はシーンと鳴ってステレオタイプの耳鳴りになっている。いつだったか忘れたがある時一瞬耳鳴りが止まったことがあった。その時は何事が起きたのかなと思った。静寂とはこのようなものかと、しかし喧騒の方が落ち着くから慣れは怖い。健康診断で聴力検査をすると驚かれる。今では老人性難聴で片付けられている。

歯も虫歯というか被せる数が増えてきた。それでも家内に言わせれば少ない方だと言う。こちらに来て歯医者の指導で丁寧に磨いているが以前は雑だった。それにすぐ歯石がたまるのも雑の所為のようだ。指導を受けて歯石が溜まらなくなって褒められたくらいだから相当なものだったのだろう。横着者だから以前は電動を使っていたが隅の方がうまくいかないので今は使っていない。右の奥歯が前から硬いのを噛むと痛かった。最近暖かくなったら飲み物が冷たい物もあったりすると左の奥歯がしみる。それに硬いものを噛むと痛むことがある。両方の奥歯が硬いのを噛むと痛いので少し噛んでは飲み込んでしまう。誠に不便なので歯医者に行ったら噛み合わせが悪いとの事で少し削ってくれたらよくなった。しかしあの削る時の感覚は何とも嫌なものである。またオオゴトかなと思ったがただ削るだけよかったし、こんなに調子よくなるとは感謝である。

若い時は極当然のように思っていたことが体がガタついて来るとこれが恵みである事がわかる。歳をとらないとわからない恵みもある。肉体の機能のすばらしさを見ると創造主のすばらしさを覚える。それ以上に愛でる心が創られていることもすばらしい。こっちの方がすばらしいかも。