2013年6月18日火曜日

器用貧乏

器用貧乏という言葉がある。概して器用な人に貧乏人が多いということなのか。サルはどちらかというとデスクワークより現場で物を作ったり、体を動かしている方が好きである。と書けば格好いいが要は頭が悪いということだ。昔TV修理をしている時、壊れたTVがあれば御の字であった。故障箇所を突き止めていくのは、推理小説の推理を働かせていくようなもので、故障が直るまでのあのプロセスが実に何とも言えない至福の時であった。しかし、後半はメーカーの修理が多くなって、真空管を替えるだけで直るようなものが多くなって少しつまらなくなった。

日曜日は午前中で終えるので、午後お天気が良かったので自転車で諏訪湖一周にチャレンジしようと出かけたが湖畔に出る直前に後の車輪がゴトゴトお尻に響くので止めてみたらパンクしている。戻るしかないのでユーターンをし、自転車に乗ったり、引いたりして戻る。あんまり乗るとリムが傷むかなと思い、引いて歩くことにした。途中交番で空気入れを借りようとしたら無いと言う。そのまま歩き出したら後から大きな声で呼ぶ、その声に振り向いたら空気入れを持って早足で来るおまわりさん。常駐の交番ではないから空気入れのあるなしは分からない人もいるのだろうと思った。たかが空気入れないといっても文句を言うほどのものではない。これから出かけるから適当なところに置いていってと出かけて行った。感じのいい信州の若いおまわりさん。

空気を入れてパンバンになったタイヤ、大丈夫かと思って走り出したら間もなくぺしゃんこに、仕方がないので引いて家まで行く、後半はさすがに汗びっしょり、シャワーを浴びてすっきりする。運動の意味を兼ねて乗るので歩いても汗をかければ、これも御の字。翌日、チューブを買ってきて、交換しようと思って外したリムにあわせたら余ってしまった。間違ったのかなと古いのと合わせると同じ、タイヤに入れれば丁度いい、それではとリムに取り付けていく、空気を入れて大丈夫そう。本体に取り付けて完了、バランスを取り、夕方10キロ位快調に走る。最近膝の痛みも少ないのは、膝の筋肉が少し丈夫になったのだろうか、ならいいのだが。

そんな事でこちらに来て初めてのパンクの修理をやってしまった。もう面倒くさいのでこんな事止めようかなと思ったがついチャレンジしてしまった。久し振りなので腰が痛くなったり、動作がゆっくり動くしか出来なかったりで年を感じさせられた。自転車のパンクを直して考えた。器用貧乏なのではなく、貧乏だから何でも自分でやらないといけないから必然的に器用貧乏と言われるのかなと思っている。