2014年6月12日木曜日

バラ祭りへ

雑用が多くてあまり出かけることも少ないので家内サービスもあってサクラで有名な高遠城址公園の近くにある「しんわの丘ローズガーデン」なるところにバラ見物に行ってきた。歴史に疎いサルはサクラ見物に来て初めて知ったのであるが高遠城は絵島幽閉の地であることの方が有名かもしれない。久しぶりの高遠町、途中迷いそうになりながら何とかたどり着く、ループ状の道路を上がりきった手前を左折してさらに上がったところにあった。

信州ではよく見かけるがここも祭りの期間中は地元かボランティアかはたまた保存会の面々か案内したり、売店をやっていたりしている。入園料ではなく、協力金という名目で200円払う。ウィークデイの所為か年配の夫婦やグループがほとんどでかなりの人が来ていた。土日は相当込みそうな感じである。そういえば下の方に臨時駐車場がありそこからシャトルバスが走っている。観光バス用の駐車場もあるから結構人気があるのだなぁと思った。山の中腹にあるからかなり下まで下りる。下まで下りたら上がること考えたら一瞬どうしようかと思ってしまった。そんな年になったのである。

バラの種類の多さに驚くとともにバラはどことなく華やかである。大小色々、まさに色も色々、よく見るとこう配したりして新しいものも作られているようだ。手入れしているようだが枯れかけた花はきれいではない。これが気になる。サクラだと木全体に咲き、散れば下は白一色なる。だからサクラは好きだが他の花は枯れかけた花の姿をあまり見たくないのでそんなことを考えてしまった。元々愛でる心は少ないから花より団子の口である。ゆっくり見物してそんなに時間はかからなかったから特製アイスを食べながら休憩して下におりる。案内の係りの方にどこの蕎麦屋さんがおいしか聞いて高遠の町へ、紹介された蔵を改造したそば屋さんに入りそこで食べる。細麺を注文したがまぁまぁ、タレが二つあって従来のと大根のおろしつゆに特製味噌を入れて食べるようになっている。味噌を溶かしているうちにおそばが来て早速食べるがこれが中々グーである。でも先日食べたそばの方がおいしい感じがした。麺が細すぎた所為かなぁ。

帰りは茅野に行く道を選んだ。そういえば昔のお客さんがお父さんの実家が伊那で茅野から杖突峠を通って行くようなことを言われたことを思い出した。もう一つそういえばこの道は杖突街道と言って浜松の方へとつながっている。そして途中途切れているのである。そのまた途中は車が一台がやっとという狭いところがあり、向こうから車が来たらどうするかという道なのである。これが国道であることに驚く、新潟は田中角栄のお蔭か道だけは立派である。高遠から茅野まではそれなりの道である。山の中を走るような道であるが途切れ途切れに集落が茅野市の境の峠近くまで続く、信州は山々だらけ昔の人はどうやって生活していたのだろうかと思わせるところが少なくない。少しおりかけたところに茶屋があって無料の展望台になっている。左側に諏訪湖そしてその先に岡谷市街と塩嶺峠方面が見える。その手前に上諏訪の温泉街、眼下にインター、その先に茅野市街、右手は茅野と原村の畑が区切られたように整然と見える。残念ながら富士見は木の陰で見えなかった。ここが見えると原村、富士見町が八ヶ岳の裾野のように広がって湖周と違った風情を醸し出している。特急かおもちゃの電車のように走っているのが見える。バラ祭りに行ったのにそのことは少々で他のことが多くなってしまった。