2014年6月18日水曜日

ノア 約束の舟

ネットで映画「ノア」の広告を目にして、調べたら最近公開される映画であることがわかった。地元の映画館もシネコンになっている所為か他のところと同じように同時公開される。公開日が「13日の金曜日」思わず苦笑いしてしまった。聖書を読んでいる者としてあそこをどういう風に表現するのか勿論聖書を忠実になんては思ってはいない。どれだけ人間のわざがどのように入るのだろうかくらいかな、そんな思いで家内と観てきた。161人が入るところにたったの10何人、大体こんなものなのだろう。フイルムだと大変だろうがデジタルだから何とかなるのだろう。

観終えて何と表現していいかわからなかった。製作者の意図が読めない。親聖書的なのか反聖書的なのか?服装は現代風であるがそれは良しとして、聖書に登場する人物もノアをはじめ息子たちもわかる。トバル・カインも、しかし何故彼がノアの箱舟の中におり、最後までいるのかカインの末裔だから?あるいはノアと対極にいるグループだから?わからん。

ノアを祝福するために箱舟を造ったのにあそこでは神の呪いになっている。そして家族の葛藤もフイクション?とはいえ中途半端な感じがした。箱舟を造る時の岩のような人形のようなものは何だろう。天使?まさか神?もしそうならオチョクッタものだ。映像も音響も迫力があったが内容が何となくお粗末というほかない。キリスト者と自称している人でも奇蹟は信じていないからノアの箱舟伝説といってもおかしくないかもしれないが伝説かぁと思ってしまった。聖書をあまりよく知られていない日本で聖書をどう理解するだろうかと思うと疑問である。藤村操ではないが「聖書は不可解である」で終わりそう。箱舟を造り始める前に眠くなって寝てしまった。それだけ緊張してみるようなものではなかったのかもしれない。まぁいいとも悪いとも言えようのない不思議な映画であった。