2014年10月20日月曜日

靖国って何

何度か靖国神社に行ったことがある。だれもいかないような裏まで行ってそこから帰ったこともあった。あるときは人が拝殿?に拝礼をしている姿を少し離れたところから眺めていた時もあった。眺めていてどこの神社よりもこの神社で拝礼をしている人が真摯だと思った。普通の神社では「商売繁盛、家内安全」を祈願しているであろうがここは違うような気がする。亡くなられた英霊に頭を垂れているといった方が適切かもしれない。それだけ特別な神社であることがわかる。

いつものことながら話題になるというか問題になるというか靖国神社の秋の例大祭に「高市氏ら3閣僚靖国神社を参拝」と新聞の一面に大きく載っていた。いつもかと思ってしまう。高市氏のコメントを聞いて腹が立ってきた。新聞には「国策に殉じ、国の存立を守ってくださった方に感謝と哀悼の誠をささげた。…」、山谷氏は「国のために尊いいのちをささげたみ霊に感謝の誠をささげた」と書かれてあった。言わんとしていることはなんとなくわかる。しかし、それがなぜ靖国でなければならないのか。そのための神社なのか、一つの宗教法人がそんな僭越なことができるのか。特に学徒動員された彼らを死に追いやったのは誰か、為政者ではないかその一人があなたがたではないか。そんな反省も見えない彼女らにあのようなことば笑わせるなと言いたい。ここにも日本人のあいまいさが出てくる。そしてこのあいまいさが当然のようにまかり通っているのである。過去の嫌なことは水に流すことのできる日本人、いざとなったら責任を取らない、あるいは取れないようにしている日本人。サルもその典型的な日本人であるから腹が立つのだろう。