2015年3月6日金曜日

「もし私が一人の心を」

もしわたしが一人の心を
傷心におちいらせないようにすることができるなら、
わたしの生涯はむだではないであろう。
もし一人の生命の苦悩をやわらげることができるなら、
あるいはまた、一羽の弱りはてている駒鳥を助けて
その巣の中に再びもどしてやることができるなら、
わたしの生涯は無駄ではないのであろう。

E・ディッキンスン(太田俊雄訳)