2015年4月22日水曜日

無料の日帰りバスツアー

家内がサンロードの無料の日帰りバスツアーなるものに申し込んだら当選し、同伴者は7,450円負担とある。河口湖にあるアンブローズ珠屋なる宝石の工場見学とショッピング(これが曲者)、沼津のグルメ街道にあるジャンボ干物センターで買い物、伊豆フルーツパークで昼食、三嶋神社参拝、沼津の御用邸の見学、そして朝霧高原の道の駅で休憩と買い物をして帰って来るコースである。

伊豆へは何度も行っているが西海岸には行ったことがないのと以前から中央道から伊豆、静岡方面に行って見たいと思っていた。それと昼食付きで一万円でおつりがくるなら安いと思って参加した。今回は一宮御坂ICから河口湖、山中湖そして御殿場から東名で沼津へ、帰り道は沼津から富士宮、精進湖から甲府南ICのコースだった。中央道からの縦断は先月は清水から身延山、増穂、双葉JCTと通ったので念願がかなった。

最初、サンロードの協賛かなと思っていたがどうもそうではないらしい。最初に行ったアンブローズ珠屋なるところに行って少しわかった。一応お店はここと銀座と甲府と岡山にもあるようだ。河口湖店では最初会社の説明を聞かなくてはいけない。それから隣の工房へと言ってもこれは明らかにデモ用のものである。二人が加工作業をやっていてその隣には見学者(一人だけであるが自分がやった)がドリルで真珠に穴をあける。そして二階にドアの入り口に10:50までとあり一時間以上である。入ったらドアは閉められ戻れないようになっている。まさに缶詰、見たら安くて数万円、高いのは何十万もする。店員?がたくさんいたが無料のバスツアーで来ている人が買うような値段ではない。それでもそれを目的に来ている人もいるかもしれない。コーナーに展示してあった真珠のネックレスが300万チョットのを見て、高級車が買えるではないかと思いながら見ていた。身に着けても栄えるようには見えなかったが?大分飽きた人が増えたら次の部屋に行けて、そこは千円前後から四五千円くらいのが普通のアクセサリーなどを売っている店のような感じで売っていた。店員も二三人で服装も違う。そこで買っている人もいたがそこから下に降りて休憩所になっている。そこでも飲物と簡単な食べ物を売っていた。こういうのに慣れているのか本を持参して読んでいる人がいたのには感心した。少し経って外に出るとすぐバスに乗れるようになっている。ちょうどバス一台分のお客さんを対象にしている。何?商法というのだろうか。こちらが旅行会社とタイアップしてやっているのかなと思った。強引に売りつけないが長時間締め切ってやる商法は問題だ。

昼食をとった伊豆フルーツパークは二階が広い食堂になっていてセット物がこれからの物と食べ終わった物がびっしり置いていありまさに圧巻である。片付けのおばちゃんに聞いたら今日は少ない方で480くらいかなと言われた。ここから三嶋神社、御用邸と近い。三嶋神社は本殿というか拝殿は立派なもので重文になっている。それに境内も広く、諏訪大社は上社も下社も境内が狭くゆったりしていない。内村鑑三は神社の前を通ると自然と頭が下がるようなことを何かで読んだことがある。明治神宮は鬱蒼とした木々に囲まれ、都会の喧騒を忘れさせる。そして玉砂利を踏むとどこか厳かな気分になる。諏訪大社にはそれがない。このことがこの地域の特徴なのかなと思わされる。

沼津の御用邸は天皇家の別荘としては質素なものである。それでも当時の庶民の生活から見れば雲泥の差であろう。それと何となく今は都の庭園になっている上野にある岩崎邸庭園を思わされた。それでも天皇の寝室には専用の畳の廊下があり、その外側に普通の廊下がある。それと畳の淵は絵柄がピッタリ合うようになっているのには驚いた。

三嶋神社や沼津の御用邸を餌に客をつり、真珠や干物を買わせようとする魂胆だったのかそれともそれを知っていて無料であることに徹して缶詰め状態でもしっかり少ない椅子に早々に座って次に移るのを忍耐して待っていたのかわからないが誰が得をして誰が損をしたのだろうか。少し内情を知ると無料でももう行く気にはなれない。いい勉強になった。