2015年8月12日水曜日

初めての草刈機

この暑さで人はバテているのに雑草は元気そのものである。先日どなたかが車の通路部分をきれいに刈ってくださった。しかし耕していない部分は大分背丈が延びて、それに春先のしなやかさに比べてしっかりたくましく生えて踏んでもびくともしない。鎌で刈るには一苦労しそうなので来年と思っていたが草刈機を買うことにした。ホームセンタ―と電気・水道・建築土木・農業の業者向けの製品を扱っている店を何度か往復しながら色々悩んだ末にホームセンターの一番小さく安いのを買うことにした。マキタ、日立工機のメーカーものにするか安いが名前も知らない丸山製作所?はと思案しつづけて、それほど広くもないし小さいものでもいいのではとの結論に達し、それにメーカーも家庭向けのを開発したとのことでもある。HPを見たら神田駅の近くの9階建ての会社、あぁあそこかと懐かしさもあって決める。思案した割には結構いい加減だなぁと思いながら説明書を読みユーチューブで取り扱いを何度か見て夜はそれでつぶれる。混合油はメーカーで一リットル缶と二リットル缶が売られていたのでそれを買ってきた。翌日、はやる心を抑えて午前中は聖書を読み、祈り、借りてきた又吉の「火花」を読む、結構上っ面でした。このところつい安易なパソコンとにらめっこをしており反省しきりでありながらまだ態勢整わずである。それに列王記のソロモンの神殿だからイメージが湧かない。サムエル記までは読みやすかったのにここは我慢のしどころかと思いつつパソコンに顔と心はむいていく、あぁとの思いを殺して心はエンジンへ…。

タンクに混合油を入れるが少しこぼしてしまった。ジョウロが必要であることを知り、手袋も買ってないので行きがけに買うことにした。説明書通りにプライマポンプなるものを数度押し、スターターノブを引いてもブスンというだけ、はてと思ってチョークレバーを「開」にして引いたら一発でエンジンがかかりこれで一安心、いざ現場へ。

現場でエンジンをかけていざとなると緊張する。金属の刃が高速で回転しユーチューブなどでは硬い石や木に当たるとキックバックといって反対に草刈機が持って行かれる要注意を観ているので慎重にならざるを得ない。最初恐る恐る根元より大分上を刈っていくが順調である。それでも蔓のようなものがあると絡まる。一通り終えるとだいぶ慣れた。さらに根元をやるが最初よりスムースかつ大胆にできるようになった。キックバックすることもなく、それにパワーがないのそれほどの力はないみたい。草が絡みついて停止することが何度かあって小さいのでよかった思った。最初だからムラがあり、子供の頃バリカンで自分の頭を刈った時トラ刈りになった頭を思い出した。

慣れてくると面白くて、帰りに隠居屋に寄り、駐車場と階段と道路から見える部分を刈る。階段は伸びた草を抜くだけで簡単に取れた。二本ダメなのがあって草なのに幹が直径4-5センチもあるので鋸で根元を切る。他にも木のようになっている草もあり、背丈も伸びて一苦労したがスムーズに刈ることができた。大分自信がついたので後日庭の部分をと思っている。

大した労力ではなかったなと思っていたが湖畔を速歩し、シャワーを浴びて、義妹が夕食をと言われて御馳走になったが眠くなって途中失礼して、布団に横になったらバタンキュウである。九時頃目が覚めたら足がつったので手でモンで起きようかなと思いながらそのまま横になったら朝まで寝てしまった。大分疲れていたのだろう。それに今まで朝暗いうちに目が覚めたらそのまま起きていたのでその分も重なってしまったのかもしれない。

タンクに混合油を入れていると半世紀も前にバイクの混合油つくりを思い出した。エンジンをかけてあの音を聞いているとなぜか懐かしさを感じる。またバイクの思いが募ってきた。来年は管理機、バイク…。あのエンジンの匂いは小さいころ田舎で発動機を回していた匂いにつながる。そしてバイク、今は農機具に、そしてバイクに繫げたい―。