2015年12月22日火曜日

クリスマス会余話

クリスマス会が終わり閉館までの短い時間に絵画を鑑賞させてもらった。というものの芸術とは対極にあるような者である。絵画も音楽も嫌いではないが観て、聴いて心和むならいいなぁと思うくらいでしかない。田舎に帰るとよく兄が通う曲を歌っていた。歌謡曲も嫌いではないが歌えない。あの節回しができないのである。20年前から田舎の同窓会にでるようになって、みんなカラオケ歌っているのを見てうまいなぁと感心させられた。特に女性陣が積極的に歌っていたのに驚いた。キリスト者になってよく賛美歌が難しいという言葉をよく聞くことがあったが私はむしろ歌謡曲より歌いやすいと思った。と言いながらも自己流の編曲付きで歌っている。キリスト者であるから面と向かって何も言わないが音楽を少しかじっている人で、一般の人だったら顔をしかめるだろうにと思っている。

絵画も上野の奥の方に位置する桜木町というところに部屋を借りて住んでいたことがあった。お金がないので上野公園の野球場?で草野球を見たり、美術館や博物館で時間を過ごすことがよくあった。昔は絵画展などがあってもそれほど混むようなことはなかったように記憶している。それに映画を観るより安いから暇つぶしに観ていた記憶がある。

そんな中で、たまたま入った絵画展がルオー?だったがルオーだけだったか記憶は定かではない。驚いたのは人物の顔をひと筆で書いているのである。これが絵かと思ってしまった。絵画に対する認識は今も変わっていない。その当時はキリスト者ではなかったがイエス様や弟子たちを題材にした絵が何点もあったことを記憶している。後で知ったのだが彼は道化師とか娼婦をモデルにして描いている。どちらかというと社会の底辺、人々に顧みられない人たちに視点を当てて書いている人だった。そのようなことを知って絵ではなく、そのような彼が好きになった。自分も同じようなものだから共感を得たのかもしれない。私の芸術理解?な本質的なものではない。

ルソーをはじめ素朴派の絵画を多いように思えた。お借りしたホールにも何点も展示してあったがダリとピカソの版画?でも抽象的なものはよくわからない。閉館まで30分位しかなかったがそう広くない館内を二回から見ていこうと階段を登ろうとしたら大鷲グルの写真が何点か展示している。諏訪では有名だが美術館では場違いではと思った。サーと観てホールの二階の展示を観てないので一旦外に出てホールに入り階段を上がって上がりきったところに小さな絵だが太線で丸みのある線の絵があった。もしかしてとその隣を見るとルオー独特の絵が並んでいる。数点並んでいるのを見て何か懐かしさを感じた。観るのは東京で二回、これで三回目である。ポスターを作るので美術館の案内を貰って来たのだがサーと見ただけだったので気が付かなかったが表紙の恥にルオーの絵が載っていた。それにここではルオーも目玉の一つみたい。後はサーと観て、階段を下りた踊り場のところにルオーの大きなキリストの十字架の絵が飾ってあってびっくり、さらに感激して帰って来た。他にもあるそうだから展示替えの時いつなのか聞いてまたいつか行きたい。車で数分、歩いても15分もかからない。クリスマス会もよかったが感激したのはこちらの方が大きかった。芸術がわかるわけないのだが意外性故ではあるが。




http://suwatakken.naganoblog.jp/c56738.htmlの写真が展示してある。去年か