2016年1月10日日曜日

今月のみことば

 1pet 1:23
「あなたがたが新しく生まれたのは、朽ちる種からではなく、朽ちない種からであり、生ける、
 いつまでも変わることのない、神のことばによるのです。」(ペテロの手紙第一 1章23節)

 映画でも有名な戦艦バウンティ号の叛乱は今から200年以上も前の1789年に起きた。バウンティ号は、タヒチのパンの木の採集を終え、カリブ海に向かうところであった。ところが船長の虐待に耐えかね、楽園タヒチを去りたくない船員たちはそれを拒み、船を乗っ取った。◆タヒチでの夢のような生活が始まった。しかし、いつ反乱罪でつかまり処刑されるか分からない。彼らは安全な場所を探して大海原をさまよい、ついに無人のピトケアン島を発見した。食糧も豊かに取れ、木から酒を蒸留できることもわかった。◆しかし、ほどなく「楽園」は「地獄」に変わった。乗組員は酒に酔い、女性を奪い合って殺し合いを続け、後に残ったのは二人の乗組員と女性たち、そして子どもたちだけになってしまった。◆生き残りの一人、アレクサンダー・スミスは途方に暮れ、船から回収した品物の中から聖書を見つけそれを夢中で読んだ。そして罪を悔い改め、聖書の教えに従う生活を始め、日曜礼拝と祈りの時間を制定した。この島に初めて秩序が生まれたのである。◆25年後、偶然近くを通りかかった英国船が島に上陸したとき、そこで見たのは、犯罪と無縁の、互いに愛し合うコミュニティ―であった。スミスも本国に送還されることなく、この島で平安な死を迎えたのである。◆文字通り、人を生まれ変わらせる聖書の力に改めて驚くほかはない。
長野集会1月号月報より
追記
割と間違わなく打つことができた。