2016年3月29日火曜日

上京して

甥の結婚式で東京に行って来た。式が日曜日となるとキリスト者としては少し抵抗がある。しかし、このような発想はパリサイ的かなと反省している。礼拝に出席できるのも恵みであり、できないのも恵みであろう。「神がすべてのことを働かせて益としてくださる」方であれば、そして事実、自分の中にパリサイ的なものがあることを教えてくださった。

結婚式は丸ビルの36階のレストランで行われた。久しぶりの東京、そしてその都心、行き交う人の多いこと、何でこんなに人が大勢いるのだろう。このホンの少しでも地方に来てくれればと思ってしまった。それと完全にオノボリサンである。東京に長く住んでいたことが完全な過去形になっていることを実感した。まぁこれもいいのかなと思わされている。私は東京の雑踏を歩くのが好きである。これだけ大勢の人がいるのに知っている人が誰もいないという安心感である。見られたら恥ずかしいことをしているわけではないがいつも東京の街を歩いていて感じることである。それと地方にいてあまり変化のない生活をしていると非日常は色々と刺激を受ける。

高層のビルは、東京都庁の展望台以来である。速い、東京駅は眼下に、車はおもちゃのようであり、人は小粒にしか見えない、少し向こうにスカイツリーが見える。東京湾も目の前である。残念なのは皇居が反対側になることである。皇居側は皇居が見えるのかな?今ではそれほど高くないパレスホテルができるときに皇居が丸見えになると右翼が騒いだことを思い出して隔世の感を感じた。

結婚式はレストランで互いの親戚関係の人たちだけの30数名の「人前結婚式」なるものであった。最初に写真を撮り、その後受付で名前だけを記入するように言われて記入したらこれが出席者の証人としての証しだった。36階は幾つかのレストランがあって、隣でも結婚式を挙げていたが今の若い人たちは宗教色を嫌ってこんな式をやったりするのかなと思ったりもした。勿論従来の式もできるようでもあるが。形にとらわれない事はいいことだがレセプションのみの結婚式のようで少し物足りない感は否めない。量は多くはなかったがおいしかった。和やかなうちに終えたそんな感じであった。田舎のおじいさんが着慣れないダブルを着て、食べなれない洋食を食べて、美味しかったがいささか疲れた。