2016年3月4日金曜日

今日のパン、明日の糧より

慰めを与えること、受けること   2/9

 ”Consolation”(なぐさめ)は美しい言葉です。「一人の人(solus)」と「共にいる(con-)」ことを意味します。 慰めることは、人を心にかける方法のうちで最も大切なことの一つです。私たちは、痛みや悲しみ、孤独など多くの苦しみに満ちた人の人生を目の当たりにする時、どうしたらそれらを和らげることが出来るのか、と考えてしまいます。私たちは、慰めを与えることが出来ます。また、私たちは慰めを与えねばなりません。子供を失った母親、エイズの青年、家が火事で焼け落ちた家族、負傷した兵士、自殺を考える十代、どうして生き長らえねばならないのかと考えている老人、このような人々を私たちは慰めることが出来ます。また、このような人々を慰めることは大切なことです。 
 慰めることは、痛みを取り去ることではなく、むしろ一緒にいて次のように言ってあげることです。「あなたは一人ではない。私はあなたのと一緒にいます。共に重荷を負いましょう。怖れないで。私がここにいます」と。それが慰めです。私たちはみな、慰めを受けるばかりでなく、慰めを与える必要があります。