2016年4月2日土曜日

上京したおり

結婚式があるので上京したおりに以前集っていた集会に車を置かせてもらうために寄ったらK姉妹が厨房で食事を作っていた。二言三言冗談交じりの言葉を交わして、この日は清掃が有ったそうなので皆さんが居るうちにと思っていたが高速が渋滞していて間に合わなかったのが残念だった。8時前に車を取りに行ったらまだ若者たちがいて賑わっていた。個人的に話をしていたり、何か相談ことをしていたり、ただ交わっていたりと何か熱気が伝わってくる。知らない人も多く、二三の人と挨拶して少し交わって帰ってきた。枯れ木のような存在だとあの熱気は受け答えができない。暖かくなって勢いづいている食物のようである。我は秋の枯葉であることを実感する。それもいいかと逆に開き直れた。彼らが一人で立つときにこの勢いを覚えておいてほしいと思った。貴重な体験である。大勢若者がいることの幸である。

以前住んでいて、今も息子が住んでいる多摩市は多摩丘陵に隣接している。町田から調布に抜ける尾根幹線なる道路があり、その先は多摩丘陵の一角をなす。そして尾根を境にその先は川崎市でもある。以前は坂を下り切ると田んぼがあり、それが小田急の黒川駅の近くまで続いていた。都会では見ることの出来ない別天地の趣きがあったが今は分譲住宅地となっているようである。
その尾根に沿って古代の道路があったようである。

この尾根筋は古代の幹線道路が通っていたルートであり[1]、また、多摩丘陵が万葉集で「多摩の横山」と呼ばれていたことから[2]、「よこやまの道」と名付けられた。(多摩市のHPより)

結婚式があって、その日は息子のところに泊まり、翌朝時間が有ったので速歩を兼ねて尾根幹の遊歩道を歩いてみた。数年ぶりであったが少しづつ整備されているのを見る。朝それほど早くはなかったが同じように歩いている人が何人かいた。どうも同じようにリタイアした人のようである。同じ思いは所と場所を選ばないようである。山桜が咲いていたのでそれを観に下に降りていったらその先にも白い花が咲いているのが見えたので、さらに下りて行ったらこぶしの花だった。7-8mはある大きな木だった。その下は黒川の遊水地、場所は違っているがさらに下の方にあったことは知っていたがこんな高いところにと驚く、さらに驚いたのはすぐそばは住宅が建ち並んでいたことである。「えっ、こんなところに」と思ったがさらに先に進んで行ってわかった。小田急が2004年の12月に新しい駅「はるひ野」を開業したので歩ける距離の道のりであった。様変わりとはこういうものなのだろう。様変わりといえばそこから何分というところに京王線「若葉台」駅がある。駅の近くにマンションが立ち並んでいたが駅前の空き地のようなところが色々ショッピングの建物が立っているのにも驚いた。ヤ〇ダデンキやK-〇デンキ、それにnoji〇と店があるのには驚いた。それだけお客さんがいるということだろう。隣の特急などが停まる永山駅とは様変わりである。そのうち逆転されるかもしれない。永山駅は小田急と京王が並行して走っているから若葉台も同じようになるかもしれないなと思った。

「犬も歩けば棒に当たる」という言葉が好きである。自分流に解釈すればどこかに出掛ければいいこともあるし悪いこともあるけれど何かを体験できる。今回もそんな感じを受けた。自分と違ったものを見、受け入れることの難しさはあるがまた違う立場の人の側からも見ることは複眼的視点に立たないと難しいであろう。些細なことであるがキリスト者としていい経験をしたように思う。その中に内容は書けないが「何故」という一つの問いを思い浮かべた。