2016年4月3日日曜日

今日のパン、明日の糧より

*与えまた受けることの尊さ   4/2

 「与えるものが何もないほど貧しい人はなく、また、受けるものが何もないほど富んでいる人もいません」。教皇ヨハネ・パウロ二世のこの言葉は、平和のために働きたいと思うすべての人に、力強い指針を与えています。世界が、与える人々と受ける人々という二つのグループに分かれている限り、平和は考えられません。真の人間の尊さは、受けることと同じように与えることの中にも見出せます。このことは個人ばかりではなく、国家や文化、信仰を生きるコミュニティーにとっても同じように真実です。
 真の平和を求める時、私たちは与えることと、受けることとの間に絶えることのない相互関係があることに気づかされます。人に何かをあげようとする時、その人々から私たちが何かを受けようとしているのかを自ら問いかけることなしには、決してあげないようにしましょう。また、私たちが人から何かをもらうとする時、その人々に私たちから何を分かち合うことが出来るかを自分自身に問いかけることなく、何かを受けるということをやめようではありませんか。

今回は指がスムースに動いてくれた。そして示唆に富んだ言葉である。
与えることはある面で楽だが受けることは難しいものがある。心しなければ…。