2016年6月19日日曜日

今日のパン、明日の糧より

霊の結ぶ実   6/19

 神の霊は、私たちを通してどのようにご自身を現されるのでしょうか。証しをするとは、声を大にして神を擁護するために人前で話すことのように考えがちです。このように考えると、私たちは人目を気にして神経質になってしまいます。どこでどうやったら神を話題にできるか、どうすれば家族や友人、近所の人たちや同僚に、普段の生活の中におられる神の存在を確信してもらえるのだろう、というようなことに頭を悩ませます。しかし、こうした明白な伝道活動への努力というものは、しばしば心の不安を源泉として生じてくるため、容易に分裂を引き起こしてしまいます。
 神の霊がご自身を現され、やさしく人々を確信させてくださるのは、その実を通して語られる時です。即ち、「愛、喜び、平和、寛容、親切、善意、誠実、柔和、節制」(ガラテヤ5・22-23)です。これらの実は、そこに現われるだけで人々に届く言葉を語ります。ですからいつでも、「どうやったら人々に聖霊を信じさせられるか」と問うよりも、「どうすれば私は聖霊のうちに成長出来るだろうか」ということを問うほうがよいのです。