2016年10月15日土曜日

諏訪湖一周

先日、塩尻駅付近を散策して3-4キロ歩いたらなんか自信がついて諏訪湖を一周しようと思い立ってその翌日歩いた。

自転車に乗ると膝に力が入り難くなっているのを感じていた。これでは上諏訪あたりまで行くのも気後れしているので昨年あたりから諏訪湖一周はとうに諦めていた。塩尻で少し自信をつけて歩くならそれに一回くらいはとの思いもあってチャレンジすることに、帰りは家の近くのゆたん歩゜(ぽ)」でと思っていた。家内は以前に諏訪湖一周したいと言っていたが急に言われたら断るだろうなと思い話をしたら行くという。我が思惑は消え、共に歩くことに…。諏訪湖は一周16キロ、4キロごとに看板があって、起点は釜口水門、そこから右周りで行くと次が諏訪市のガラスの里、石彫公園で花火大会はこの前の行われる。そこからさらに4キロは下諏訪に入って一つ浜公園になる。さらに4キロで釜口水門となる。

反時計回りでまず3キロあまりの釜口水門を目指す。釜口水門は6つ水門があり常時一つの水門が開いていて水を流している。雨が降って水量が上がると二つ開くらしい。それと脇に魚が遡上できる水路があり反対側にはパナマ運河のように水門があってそこに水を増やしたり減らしたりして船が川と湖を行き来できるようになっている。それを見ながらその脇の公園に水門建設に使用したおもちゃのような機関車が展示されており、そのすぐそばには「琵琶湖周航の歌」の作詞者、小口太郎の銅像が建っている。ボタンを押すとメロディが聴ける。

それらを眺めながら先に行こうとしたら家内が大福を買いたいと言い出す。水門から200m下ったところに降旗餅店なるお店がある。ここの大福は本物のもち米で作っているからあんこを含めておいしく、人気があるから午前中で売り切れてしまう。本物だから時間が経つと固くなるからそれに合わせているのかもしれない。小さい店だが諏訪地区では名前が知られているようだ。この先長いから食べたいけど余分に歩くのは嫌だと言ったら私が買って来ると言ってさっさと買いに行き、私はラジオ体操をしながら体をほぐす。

また一緒に歩きだすが道路がすぐ脇にあるので車の音がうるさい。ここは我が家の近くの岸辺から目を右に移すと夜には車のライトが流れるように見えるところでもある。逆の方向から対岸を見るとまた違った風情があって面白い。次の目標だったガラスの里に着く、ここは美術館にレストランがあり、ガラスの工芸品やお土産を売っている。工房もあって体験工房もできる。ここはトイレを借りて少し先のしなびた?レストランでランチをコーヒー、アイスクリーム付きでアイスは家内に、コーヒーはもう一杯ほしいほど美味しかった。少しくつろいだ後、また歩き出す。

少し行くと汚水処理センターがあり、引っ越したばかりにk兄にバイトをさせてもらった。その隣が諏訪市の野球場、ここで高校野球の予選大会が行われる。さらにその隣はすわっこランドといって温水プールやスポーツジムがあるようだ。さらに進んでいくと原田泰治の作品が展示してある原田泰司美術館がある。ガラスの里からここまでは殆ど民家がなく一番殺風景なところである。その脇には諏訪湖に流れる川で一番大きい上川があって、そこを渡るとヨットハーバーや日赤があり、マンションや旅館もチラホラと眼にして街に入った感じを受ける。

そして石彫公園に、ここは諏訪湖で唯一の岸辺が広く名前のごとく石の彫刻物が展示している。その前後は上諏訪の温泉街紅屋をはじめ高層の建物が並ぶ、さらに進んで温泉街が切れそうなところに間欠センターがあって、日に何回か温泉が高く噴き上げていて観光の名所にもなっている。その脇に足湯があって私たちが行った時は一人足湯に浸かって本を読んでいたが出る頃は大勢入っていた。この頃にはふくらはぎが少し痛くなってきたので足湯で少しほぐれることができた。

いよいよラストスパート残り4キロを目指して歩く、間もなく下諏訪に入り、山の方に目をやると大きな建物にNICHIAのマークが目に入ってきた。もしやと帰ってからネットで検索したらあの日亜だった。エプソンが高木事業所を閉鎖した建物に諏訪技術センターになるらしい。現在諏訪技術センターは以前住んでいたところから数分のところにある。幾つかの工場があるところである。あそこにかつて同じ集会に集ったことのあるk兄がいる。知財部長まで知っているが取締役になって更にいらくなっているのではないだろうか。徳島と東京、さらに信州と離れ、立場は違って雲の上の人になってしまったがこれで縁も切れたかと思っていたら会うことはないであろうがまた身近に感じる。

後は速歩のコース、無事家に着く、家内はふくらはぎと足が痛いと言っていたが私はどこも痛くなかった。携帯の万歩計を見ると24994歩の18キロとなっていた。時間はちょうど5時間。この後温泉に行きゆっくり休むことができた。家内は反対方向からもう一度行きたいと言っていたが諏訪湖一周はジエンド。家内は誰かとしゃべりながら歩きたいと言うが私は歩くのが目的なら一人でもいいと思っているからここでも夫婦の一致は無し、でも楽しい諏訪湖一周だった。