2017年1月24日火曜日

アメリカ新大統領トランプ氏に思う


大上段に構えたわけではない。以前にも紹介したが長谷川町子さんの「意地悪ばあさん」の中にある一コマに新聞を広げながら「これからは世界情勢を勉強しなければ」とつぶやきながら結論は「トルーマンもチャーチルもスターリンもあまり長くはないな」だった(正確なことばは忘れたがこのような内容だった)。ミニ意地悪爺さんとして似たようなことを。

今、トランプ新大統領の就任と言動で賑わっているが私のキャパシテイの範囲を超えているので断片的なことを…。

2-3年前に「アップル帝国の正体」(文芸春秋刊)という本を読んだ。そこには日本の多くの企業が部品を提供していることが書かれていて、日本の工業技術の素晴らしさを示すものでもあり、ある意味でメイドインジャパンといってもいいかもしれない。日本の企業の技術がなければアップルは成り立たないような面もあるようだし、アップルのお陰で潤っている企業も少なくなくないようでもある。しかし、設備投資をしていざという時に発注を激減させることがあるらしい。その技術を他の企業に安く発注しているのである。ある意味で技術の横取りである。それで電源アダプターのコネクターに使われるピンを製造している島野製作所がそれで訴訟を起こし一審では勝訴したようであるがその後はどうなったか。どこか横暴さを感じる。

グローバル企業は根無し草のように賃金の安いところ部品の安いところへと動いていく、アップルは自社の利益のためにはある意味で横暴と思えるほどのことをしているようでもある。古い話だが松下幸之助は共存共栄を謳っていた。それは製造、販売、そして顧客がともに利益を受けることを旨としているのである。今はそのような発想では企業は成り立たないのであろうか。ある面でグローバル企業はハイエナのようなものである。獲物を捕らえ、あらゆるものをシャぶって骨だけ残して去って行く、あるいは弱者は捨て去られていく時代になったのかもしれない。トランプ氏は内向きだという、しかし外向き?のグローバル企業は誰に利益を与えてくれているのだろうか。アメリカにもスポイルされている多くの国民がいるのだろう。彼らに目を向け何かをアクションするならそれはそれで素晴らしいことであると思うが賞賛か失望かはたまた…。日本もミニアメリカであるようなものだからいい政治が出来るように期待したい。この祈りはキリスト者にとって必須のものである。

イエス様は言われた。
luke:19:10
「人の子は、失われた人を捜して救うために来たのです。」と。